モデルハウス販売で起きたドラマ!わずかな差が運命を変えたお話

面白い人々

こんにちは、シンジです!建築業界と不動産業界で培った経験を活かし、注文住宅を検討中の方に向けて、知っておくべきポイントをお伝えします。家づくりは大きな決断なので、プロの視点から役立つ情報をわかりやすく解説していきます!

モデルハウス販売の舞台裏

不動産の世界には、ドラマのような瞬間がたくさんあります。今回は、私がモデルハウスを販売していたときに実際にあった、時間との戦いが生んだエピソードをご紹介します。この話から、家の購入における「タイミングの大切さ」を感じてもらえたらと思います。

A夫婦の来訪と即決

ある日、午後1時を少し過ぎたころ、若いA夫婦がモデルハウスを見学にやってきました。家を探し始めてしばらく経つというA夫婦は、モデルハウスを一目見た瞬間から「ここだ!」という雰囲気を漂わせていました。リビングの開放感、使いやすいキッチン、子供部屋にぴったりの部屋を見て、奥さんの目はもうキラキラ。旦那さんも、「ここなら、家族みんなで快適に過ごせそうだね」と納得した様子でした。

一通りの見学が終わり、商談ルームでお話をすることに。「このモデルハウス、私たちにぴったりです!買いたいです!」と、購入の意思をはっきりと伝えてくれました。担当者として、こんなにスムーズに話が進むのは本当に嬉しい瞬間です。

しかし、ここで一つ問題が。A夫婦は、「購入を決めるには親の了承が必要」だと言うのです。初めて家を買う場合、親の意見を聞いてから決めるのはよくあることなので、私は「わかりました。ぜひご両親と一緒にいらしてください」とお伝えしました。するとA夫婦は、「親が忙しいのですが、今日の夕方17時くらいなら一緒に来られると思います」と言い、そのまま一旦帰宅することに。

「では、17時にお待ちしておりますね!」と笑顔で送り出しましたが、この時はまだ、これから何が起きるかなんて全く予想していませんでした。

B夫婦の登場と競争

その後、時計の針が3時を指した頃、今度はB夫婦がモデルハウスの見学にやってきました。こちらも同じく若い夫婦で、家を探し始めたばかりとのこと。モデルハウスに入るなり、リビングの広さや収納の多さ、設備の充実さに感動した様子で、奥さんは「ここ、すごくいいですね!」と旦那さんに興奮気味に話しかけていました。

そして、見学が終わり商談ルームにてお話しすると、なんとB夫婦も「購入を検討したい!」と。こちらもA夫婦と同じく、やはり「親の了承が必要」とのこと。ただ、このB夫婦の行動はとても早かったのです。「今すぐ親を連れてきます!」と、すぐに親御さんを迎えに車を走らせました。

そして、B夫婦が親御さんと一緒に戻ってきたのは、なんと16時30分でした。A夫婦が17時に来ると言っていたので、これはかなり微妙なタイミングです。私は心の中で「ちょっとまずいかも…」と感じつつも、プロとしては中立に対応しなければなりません。

勝者の決定と気まずい瞬間

16時30分に戻ってきたB夫婦と親御さんは、モデルハウスを一通り見学し、親御さんも「これはいい家だね」と気に入った様子。そして、B夫婦は購入を決断しました。「では、購入申し込み書にご記入をお願いします」と進行し、手続きを開始しました。

そしてその17時。購入申し込み書を書いている最中、玄関から聞こえてきたのはA夫婦の声です。親御さんを連れて戻ってきたA夫婦は、「間に合った!」という安心感でいっぱいの表情を浮かべていました。しかし、私とB夫婦の姿を見た瞬間、その表情が一変しました。まるで時間が止まったかのように、一瞬で絶望の色が広がったのです。

「もう…売れてしまったんですか?」とA夫婦が小さな声で聞いてきました。私は非常に気まずい気持ちになりつつ、「申し訳ありません…B夫婦が先にお申し込みをされたので、売却済みとなります」と伝えるしかありませんでした。

A夫婦はしばらく無言で立ち尽くし、親御さんも困惑した表情。A夫婦の落胆した姿を見ると、私も胸が痛くなり、「もう少し早く来ていれば…」という気持ちでいっぱいでした。しかし、販売の世界ではこれもまた現実なのです。

結末:A夫婦のリベンジ

このままではA夫婦があまりにもかわいそう。そこで私はすぐに切り替え、A夫婦に他の土地での注文住宅プランを提案しました。実はモデルハウスに近い条件の土地がまだ空いていたのです。A夫婦にその話をすると、「同じような家を建てられるなら…」と、もう一度気持ちを立て直してくれました。

ただし、モデルハウスよりも少し価格は高くなってしまうことを伝えると、A夫婦は一瞬悩む様子を見せました。しかし、あのモデルハウスに対する熱意を感じていた私は、「きっと大丈夫だ」と信じて一生懸命にプランを説明しました。

なんとこの時、A夫婦は「今度こそは!」とばかりに非常に素早く決断してくれたのです。さっきの悔しさをバネにしたような、その迅速な判断に私も驚きました。注文住宅の打ち合わせもスムーズに進み、結果的にA夫婦は理想に近い家を手に入れることができたのです。

まとめ:家購入はタイミングと決断力がカギ

今回の出来事で感じたのは、家の購入には「タイミング」と「決断力」がとても重要だということ。たった数十分の違いが、理想の家を手に入れるかどうかを左右しました。A夫婦には悔しい思いをさせてしまいましたが、結果的には同じような条件の注文住宅を手に入れることができました。そして、その際の決断の早さは本当に素晴らしかったです。

この話が、家探しや購入を考えている皆さんにとって参考になれば嬉しいです。家の購入は一生に一度の大きな決断です。良い物件を見つけたら、まずは早めに行動し、そして迷ったときはプロのアドバイスを活かして納得のいく選択をしてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!注文住宅の成功は情報収集がカギです。業界のリアルな話をこれからも発信していきますので、ぜひ引き続きブログをチェックしてください。理想の家づくりを応援しています!

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