職業で見積もりが変わる!? 建築会社選びで知っておくべき真実

建築業界の闇

こんにちは、シンジです!建築業界と不動産業界で培った経験を活かし、注文住宅を検討中の方に向けて、知っておくべきポイントをお伝えします。家づくりは大きな決断なので、プロの視点から役立つ情報をわかりやすく解説していきます!

家を建てる際、工務店や住宅会社から提示される見積もりは非常に重要です。多くの方が価格や信頼性、品質を基に工務店を選びますが、実はお客様の職業によって見積もり金額が変わることがあるのをご存じでしょうか?「高収入だから高く見積もられる」「公務員だから安く見積もられる」といったケースも存在するのです。驚かれる方もいるかもしれませんが、これは実際に起きていることです。

今回は、急激に全国展開している某A社の実例を基に、お客様の職業によって見積もりが変わった話を紹介します。こうした見積もりの不透明さには十分注意が必要です。


1. 実際にあった事例:同じ会社、同じ仕様で見積もりが違う!?

この事例は、某A社の同じ営業担当者が、異なる職業のお客様に対して、同じ建物仕様で全く異なる見積もりを提示したというものです。驚くべきことに、両家族に対して提示された見積もり金額には大きな差がありました。

A家族とB家族の職業

  • A家族:ご主人は大手民間企業の会社員で、年収1000万円超。奥様は専業主婦で、世帯年収も十分に高い家庭です。
  • B家族:ご夫婦共に地方公務員で、世帯年収は900万円。安定した職業に就いている家庭です。

この2つの家族に対して、某A社はほぼ同じ仕様の建物に対して見積もりを提示しました。しかし、その見積もり金額を比較すると、大きな違いがあったのです。


2. 見積もりの差:坪単価に5万円の違い

A家族とB家族に提示された見積もりの中で、特に注目すべきは坪単価の違いです。家の規模や仕様はほぼ同じだったにもかかわらず、B家族に対する見積もりは坪単価がA家族よりも5万円安かったのです。

では、なぜこのような差が生じたのでしょうか?多くの方は、年収の高いA家族の方が安く見積もられたと考えるかもしれません。なぜなら、経済的に余裕がある家庭に対して、高額な見積もりを提示するのは一般的には不合理に思われるからです。

しかし、実際に安かったのはB家族でした。


3. なぜB家族の見積もりが安かったのか?

年収が高いA家族の方が安く見積もられると思いきや、実際にはB家族が安く見積もられていた理由は、**B家族の職業が「地方公務員」**であったことが大きく影響しています。

公務員という職業の持つ信頼と将来的な紹介期待

工務店や住宅会社にとって、お客様の職業がもたらす将来的な紹介の可能性は非常に重要です。B家族のご夫婦は地方公務員という、社会的に安定した職業に就いています。公務員は安定した収入があり、将来的にも住宅ローンの支払いリスクが少なく、地域に根付く傾向が強いため、工務店としては今後も紹介を通じて新規顧客を得られる可能性が高いと判断されました。

工務店としては、B家族に対して住宅を引き渡した後に、B家族のお知り合いや同僚、公務員の友人から新たな顧客を紹介してもらえることを期待したため、将来的な利益を見込んで、B家族には割引価格で見積もりを提示したのです。

一方で、A家族は民間企業の社員で、収入は高いものの、紹介を通じた新規顧客の期待が低いと判断され、割引は少なく、見積もりは高めに設定されました。


4. 見積もりが職業によって変わる実態

この事例は、建築会社がお客様の職業によって見積もりを変えることがあるという一例です。工務店や住宅会社にとって、どのような価格を提示するかは、単に建物のコストだけではなく、お客様の職業や将来的な関係性が影響することもあります。

見積もりに影響を与える要因

  • 職業の安定性:公務員や医師など、社会的に安定した職業に就いているお客様は、工務店にとって将来的な紹介の可能性が高いため、割引を受けやすいことがあります。
  • 将来の紹介期待:お客様が同僚や知人を紹介してくれる可能性がある場合、そのお客様には値引きが行われることが多いです。
  • 収入による価格設定:高収入だからといって必ずしも値引きされるわけではありません。むしろ、収入が高いお客様に対しては、工務店が利益を多く取ろうとする傾向があることもあります。

5. 不透明な見積もりに注意するために

このように、お客様の職業によって見積もりが変わることがある現実を知っておくことが大切です。施主としては、こうした不透明な見積もりに惑わされないために、いくつかの対策を取ることが重要です。

5.1 複数社からの見積もりを取得する

まず、同じ仕様の家で複数の工務店から見積もりを取ることが重要です。一つの会社だけの見積もりでは、価格の妥当性を判断するのは難しいです。複数の会社を比較することで、不自然な価格差や明らかに高額な項目を見つけることができます。

5.2 見積もりの内訳を確認する

見積もりの項目は細かくチェックしましょう。特に、工事費や材料費、オプション費用の内訳が不透明な場合は、工務店に詳細を尋ねることが大切です。誠実な工務店であれば、見積もりの内訳をきちんと説明してくれるはずです。

5.3 契約前にしっかりと確認する

契約に進む前に、見積もりが妥当であるかどうかをじっくり検討することが大切です。焦って契約をしてしまうと、後々不満が出ることがあるため、しっかりと納得した上で契約を結ぶようにしましょう。


6. 建築会社選びの注意点

お客様の職業によって見積もり金額が変わることがあるという事実は、建築会社を選ぶ際に特に注意が必要です。すべての工務店が不公平な見積もりを行っているわけではありませんが、施主としては、見積もりの透明性を求め、慎重に判断することが重要です。

注意すべきポイント

  • 一社だけで決めない:必ず複数の会社から見積もりを取り、価格や対応の違いを比較しましょう。
  • 職業で判断されるリスクに気づく:特定の職業だからといって、必ずしも優遇されるわけではなく、逆に高く見積もられることもあります。
  • 正当な価格交渉を行う:もし見積もりに不透明さを感じたら、工務店に対して納得できる説明を求めましょう。

7. まとめ

家づくりにおいて、見積もりがお客様の職業によって変わることがあるという現実をしっかり理解しておくことが大切です。今回の事例では、地方公務員であるB家族が年収の高いA家族よりも安い見積もりを提示されましたが、これには将来的な紹介の期待などが影響していました。

施主としては、こうした不透明な見積もりに惑わされないためにも、複数の工務店からの見積もり取得や詳細な内訳の確認、そして正当な価格交渉を行うことが不可欠です。信頼できる工務店と透明性のある契約を結び、後悔のない家づくりを進めましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!注文住宅の成功は情報収集がカギです。業界のリアルな話をこれからも発信していきますので、ぜひ引き続きブログをチェックしてください。理想の家づくりを応援しています!

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