注文住宅を建てる際にかかる諸費用――設計管理費や申請費用に注意!

失敗しない建物

こんにちは、シンジです!建築業界と不動産業界で培った経験を活かし、注文住宅を検討中の方に向けて、知っておくべきポイントをお伝えします。家づくりは大きな決断なので、プロの視点から役立つ情報をわかりやすく解説していきます!

注文住宅を建てる際、最も気になるのは本体工事費用ですが、それ以外にも様々な諸費用がかかることを忘れてはいけません。諸費用は、土地購入費用や建築費用以外に発生するコストの総称で、設計費や申請費用、税金、ローン関連費用などが含まれます。このブログでは、注文住宅を建てる際にどのような諸費用がかかるのか、設計管理費や申請費用に特に注意が必要な点について、詳しく解説します。


1. 注文住宅にかかる主な諸費用

注文住宅を建てる際にかかる諸費用は、建物本体に関わる費用だけでなく、周辺の準備や法的な手続きにかかる費用が含まれます。大まかに分けると、以下のような費用が発生します。

1.1 設計管理費

設計管理費は、建築士や設計事務所に支払う費用です。具体的には、設計図の作成費用や、工事中の進行管理や品質管理を行う費用が含まれます。設計管理費は建築費用の**5%~15%**程度が相場とされています。注文住宅の場合、設計の自由度が高いため、設計士の腕に依存する部分が多く、しっかりとした設計管理が行われることで、建物の完成度が向上します。

1.2 申請費用(確認申請費用)

住宅を建築する際には、国や地方自治体に対して建築確認申請開発許可申請を行う必要があります。これらの申請を行う際には、確認申請費用がかかります。通常、確認申請費用は建物の規模や地域によって異なりますが、おおよそ10万円〜20万円程度が相場です。

注意が必要なのは、助成金や補助金の申請費用です。自治体からの助成金を受けるための申請手続きを行う場合、通常よりも高額な申請費用がかかるケースがあります。これは、専門的な申請作業を伴うため、手間がかかることから費用が上乗せされることが理由です。助成金があるからといって安易に喜ばず、申請にかかる費用も確認することが大切です。

1.3 地盤調査・改良費用

土地に家を建てる前に、地盤の強度を確認するための地盤調査を行う必要があります。地盤が弱い場合は、地盤改良工事が必要になり、その費用が別途かかります。地盤調査の費用は5万円~10万円程度、地盤改良工事の費用は、土地の状態により大きく異なりますが、50万円~200万円程度になることがあります。

1.4 インフラ整備費用

新しく家を建てる場合、上下水道や電気、ガスなどのインフラ整備も必要です。これらの配管や配線を敷設する工事の費用がかかります。これらのインフラ整備費用は、20万円~100万円程度が一般的です。特に、土地が都市部ではなく、郊外や田舎の地域である場合、この費用が高額になることがあります。

1.5 外構工事費用

外構工事とは、家の外回り、例えば駐車場、庭、フェンス、門などの工事を指します。外構工事は、住宅本体とは別途で発注することが多く、その費用は50万円~300万円程度が目安です。外構の内容によってはさらに高額になることもあるため、しっかりと計画を立てておくことが大切です。


2. 国や市町村からの助成金と申請費用に注意

注文住宅を建てる際、国や市町村からの助成金や補助金を受けられることがあります。例えば、省エネルギー住宅耐震住宅に対しては、助成金が出る場合があります。しかし、助成金を受け取るためには、特定の条件を満たし、申請手続きが必要です。

助成金申請にかかる費用とは?

助成金申請は、専門的な手続きが多く、申請自体が煩雑であることから、申請代行業者工務店が申請手続きを代行するケースが一般的です。この際、申請手数料として数万円~数十万円の費用が発生することがあります。特に高額な助成金を申請する場合、この手数料が高くなることが多いため、注意が必要です。

助成金申請の際に確認すべきポイント

  • 申請にかかる手数料の有無:助成金を受け取る際、申請代行を頼む場合の費用がいくらかかるか、事前に確認しましょう。
  • 助成金の条件を把握する:助成金には細かな条件があるため、その条件を満たすために追加工事が必要になる場合もあります。そのため、最初に条件を確認し、助成金を受けることが本当にお得かどうかを慎重に判断する必要があります。

3. その他の諸費用

3.1 住宅ローン関連費用

注文住宅を建てる場合、多くの方が住宅ローンを利用します。住宅ローンを組む際には、以下の費用が発生します。

  • ローン保証料:ローンを借りる際に、銀行などに支払う保証料です。通常、借入金額の2%程度がかかります。
  • 事務手数料:ローンを申し込む際にかかる手続き費用。おおよそ3万円~5万円程度です。
  • 火災保険料:住宅ローンを利用する際には、火災保険への加入が義務付けられることが多く、その費用がかかります。火災保険料は建物の規模や内容により異なりますが、年間1万円~数万円程度です。

3.2 登記費用

住宅を建てた後、土地や建物の登記手続きを行う必要があります。これには、土地の所有権移転登記や建物表題登記などがあり、それぞれに登録免許税が発生します。これに加えて、司法書士に依頼する費用がかかり、登記費用は合計で20万円~30万円程度が一般的です。


4. まとめ:諸費用にしっかり備える

注文住宅を建てる際は、建物本体の費用だけでなく、多くの諸費用が発生します。特に、設計管理費や申請費用、助成金申請にかかる手数料については注意が必要です。これらの費用は見落としがちですが、最終的な総額に大きく影響を与えるため、事前にしっかりと把握しておくことが大切です。

注文住宅を成功させるためには、全体の費用を見通した計画が必要です。信頼できる設計士や工務店と相談しながら、無駄のない家づくりを進めましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!注文住宅の成功は情報収集がカギです。業界のリアルな話をこれからも発信していきますので、ぜひ引き続きブログをチェックしてください。理想の家づくりを応援しています!

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