「夫婦の話は犬も食わない――R夫婦の土地探し奮闘記」

面白い人々

こんにちは、シンジです!建築業界と不動産業界で培った経験を活かし、注文住宅を検討中の方に向けて、知っておくべきポイントをお伝えします。家づくりは大きな決断なので、プロの視点から役立つ情報をわかりやすく解説していきます!

土地探しというのは、一生に一度の大きな買い物。どんな場所に家を建てるかは、生活のすべてを左右する大事な決断です。そんな大事な土地探しに真剣に取り組んでいたのが、R夫婦。そして、その担当をしていたのが私、シンジでした。

R夫婦とは、もう何度も何度もいろんな土地を見に行きました。休日はもちろん、平日の仕事帰りにも、二人と一緒に現地に足を運んで、あらゆる候補地をチェックしていました。しかし、どうしても決められない。なぜかというと、お互いを思いやる気持ちが強すぎたんです。

奥さんは「旦那さんの職場に近い方がいいよね」と言い、旦那さんは「君の実家に近い方が安心だよ」と言い合い、二人が譲り合ってしまうため、どんなに良い土地でも決断できないんです。そんな微笑ましいやりとりを繰り返しているうちに、私は「この夫婦、本当に仲がいいな」と思っていました。

そして、ようやく二人にとって理想的な土地が見つかったんです。職場からも、実家からも程よい距離で、価格も申し分なし。二人とも「ここしかない!」と意気投合し、ようやく契約の段取りまで進んだんです。

ところが――契約前夜に事件が起こりました。

夜も遅い時間に、突然奥さんからメールが来ました(当時はLINEなんて便利なものはなく、全部携帯のメールでした)。そのメールには驚愕の内容が。

「旦那と喧嘩しちゃって、もうあの土地の契約はしません。離婚することになりました

ええっ!?私はびっくりして、一瞬言葉を失いました。ついに見つけた理想の土地だったのに…。しかも、喧嘩からの離婚って、急展開すぎるでしょ…。

その後、私は何度も奥さんとメールのやりとりを続けました。理由を聞こうとしましたが、何だか妙な感情が伝わってくる…。でも、返信は途切れることなく続いていたので、「これは深刻だな…」と感じて、私も気が気じゃありませんでした。

そして、夜中の1時過ぎ、とうとう奥さんからのメールが途絶えました。ここまで話を進めて、急に音信不通とは…不安で仕方なく、私は一睡もできずに朝を迎えました

朝6時になり、耐えきれず再び奥さんにメールを送ってみたんですが、今度は返信がありません。いや、本当に離婚する気なのか…?このまま土地の契約はどうなるんだ?私は頭の中が混乱しつつ、契約時間の午前10時を迎えました。

そして、その契約場所で私を待っていたのは――。

なんと、手をつないで現れたR夫婦の仲良し姿。二人はまるで昨晩のことなんてなかったかのように、穏やかな表情で「おはようございます!」と挨拶してくれました。あまりのギャップに私は驚きつつも、「お二人、どうしたんですか?」と聞くと、

「いや~、昨晩はちょっとね…喧嘩したけど、今朝仲直りしました」と、あっさり。

いやいや、それなら昨晩のあのメール攻撃は何だったんだ!?と突っ込みたくなりましたが、二人はそのまま何事もなく、笑顔で土地の契約を無事に済ませたんです。

こうして私の不安は完全に無駄に終わり、R夫婦は幸せそうに理想の土地を手に入れました。

結局、夫婦の話は犬も食わない――なんて言葉がぴったりな出来事でした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!注文住宅の成功は情報収集がカギです。業界のリアルな話をこれからも発信していきますので、ぜひ引き続きブログをチェックしてください。理想の家づくりを応援しています!

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